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三浦とし子議会報告
平成25年2月 定例会教育常任委員会
大阪府議会議事録より転載
◆(三浦寿子君) 公明党の三浦寿子でございます。
 本年度予算で、発達障がいのある児者への総合的な支援ということで、知事の重点項目として各部局に大きく予算がついております。知事のどういった視点からこの支援事業に取り組まれようと思われたんでしょうか。
 それとあわせて、特に高等学校における発達障がいの対応ということで委員会で質問させていただいたんですが、実際には、大阪府におきましても、発達障がいの調査というか気づきがなかなか厳しいなと思ったのは、これまで高校には、発達障がい等、特別な支援を必要とする生徒が全体の約二・二%いるということが言われている中で、府立高校の現状としましては、個別の教育支援計画の作成率が三三・一%、また発達障がいにより支援を要する生徒数が五百五十人という、こういう数ということを聞きまして、本当にまだまだ厳しいなというふうに思ったんですが、こういった今の府立高校の発達障がいに対する現状というものについて、知事のお考えについてお伺いしたいと思います。

◎知事(松井一郎君) 発達障がいについては、これまで施策の谷間となってきた分野でありまして、乳幼児期から早期の気づきと成人期までの一貫した支援体制のもとで、ライフステージに応じた支援を行う必要があると考えております。
 高校におきましても、発達障がいのある生徒が学んでおり、支援について課題であると認識をいたしております。
 個別の教育支援計画を作成している高校の割合が小中学校より低いことについては、これは課題でありまして、中学校から引き継ぎをしっかり受けて支援に努めてほしいと思っています。

◆(三浦寿子君) 今、課題であるということを知事はおっしゃったんですけれども、実はこの個別の教育支援計画というのを学校で中心になって作成されてるのは支援教育コーディネーターという方で、各学校に配置されてます。そのコーディネーターの方を校長先生が指名されて、コーディネーターとして、この間の高等学校教育課の答えとしたら、臨床心理士等の専門家と連携してケース会議を開催し、具体的な支援計画や指導計画を作成するなど、校内支援体制の中心的な役割を担っておられるということです。また、さらに中学校からの引き継ぎや関係機関との連携など対外的な調整を担っていると、こういうふうに伺いました。
 しかし、この支援コーディネーターの研修ですね、教育センターで行われているんですけれども、平成二十一年度から行われているそうで、年八回ぐらいの講座があります。二十一年からですから約三年間で百五十名ぐらい、これでコーディネーターと指名された先生のいわゆる研修というのは終わる予定やったそうですけれども、実は昨年もやりまして、まだ研修を受けられてない先生が四十名もいらっしゃると聞いたんですね。このコーディネーターの先生は大事な位置づけであるのにもかかわらず、本当に高等学校の中で支援教育、発達障がいの気づきとかできるのかなって、すごく感じたところなんです。
 ただ、この支援教育コーディネーターの先生というのは教科も持っておられて、大変お忙しい中でこういうコーディネーターをやっておられるので、なかなか時間がないとか、そういう大変さも抱えていらっしゃることはわかります。
 今、引きこもりとかニートというのは、全国でも六十万人ぐらいいてるということで、そういう意味では大きな社会問題と言われてます。その中には、発達障がいを抱えたまま社会に出て、たとえ学力があっても、頭がよくても、高校とか大学を出た後、社会の中で人間関係がうまくいかなかったり、つまづいたり、引きこもりになったりする方もたくさんいらっしゃると聞いてるんです。
 そういう意味では、高校という最後のセーフティーネットでしっかり気づいていただいて訓練していただくことによって、社会に出てもそのスキルが発揮できて、引きこもりにならない、とめることができるのではないかということで、高校段階は大変重要な位置づけだと思うんですね。  私も、これまで発達障がいに取り組んできまして、質問もしてきたんですけれども、十九年度からずっと高校のモデル事業というのをやってはって、今回も改めてモデル事業で予算が百六十二万ついてるんですけど、これもほかの障がいのある生徒の高校生活支援事業というところからの編みかえの予算なんです。もっと重要な位置づけであるとするならば、知事も本当に重要な位置づけということを考えておられるならば、もっと予算をつけていただけることがありがたいん違うかなと。
 そのコーディネーターの先生も大変やったら、外部の専門機関があるわけですから、例えば去年なんですけれども、これ委員会でも言いましたが、大阪府の政策企画部青少年・地域安全室で、高校中退・不登校フォローアップモデル事業ということで、西成高校のほうでそういう窓口を設けられています。外部のNPOに協力してもらって、これは不登校とか中退者を対象に支援をされてるというのを聞いてるんですけれども、こういうことをされているんですが、こういった中にも発達障がいの方もいらっしゃるというふうに聞いてますので、できましたら、今後、このモデル事業の外部の関係とか、またモデル校以外でも、こういった外部関係者と連携をしていただいて事業を進めていただくとともに、知事が大事やと考えていらっしゃるのであれば、さらなる財政的な支援というのをしていただいて、充実した発達障がいの支援対策というのをやっていただきたいと思うんですけれども、どうでしょうか。

◎知事(松井一郎君) この発達障がい者支援につきましては、まずは、今まで施策の谷間にあった人たちを、ラインをしっかりつくって、社会の自立した一員として担える人材に育っていっていただくというのが、僕の目標というか目的で、この発達障がい者支援に力を入れていきたいと、こう思っております。
 今、三浦先生から言われましたように、中に人材がなければ、外部人材、これも積極的に活用をさせていただいて、教員の支援をしていただきたい、こういうふうに思っております。
 教育の分野だけではなくて、これは府庁全庁挙げて、発達障がい児者への支援の方策というものを検討しておりまして、これからも発達障がい児者への支援施策、しっかりと進めていきたいと思ってます。

◆(三浦寿子君) 知事、ありがとうございました。しっかりまた知事のほうからもバックアップしていただきますようよろしくお願いしまして、私の質問とさせていただきます。ありがとうございました。